「正常性バイアス」にご用心
2日前の夜だったかしら? テレビで「災害心理の落とし穴としての正常性バイアス」というのが取り上げられていました。災害時になぜたくさんの被害者が出るのか? なぜ津波になっても誰も逃げないで、押し寄せてくる波をじっと見ていたのか? なぜ火災報知機がなっても誰も動かないのか?
これらの「なぜ?」に答えるのが「正常性バイアス」だと言う。
一言で説明すると、「人間は安心していたい。いつも危険を感じていると不安になる。だから、正常だと思い込んで安心しようとする」のだそうな。
実験1 火災報知機がなり始めて何分で外へ出ようとするか。
被験者が1人でいると 2分20秒
3人でいると、4分15秒
10人でいると、6分かかる
同調性バイアスや感染性バイアスというのもあって、周りの人に左右される。周りの人がじっとしていると誰も動かない。1人でも動き出すと動き出すが、1人でもじっとしている人がいると、皆がじっとして動かないという。
★「パニック神話」に気をつけましょう。
災害時には「パニックにならないように」という宣伝が行き届いているが、アメリカで実際にあった火災でたくさんの人が焼死した事件があった。それはパニックを恐れすぎて、大変な事態になっているのに、情報を小さく評価して出したために、避難が遅れたのだそうです。
★結論 災害時には、あせったほうがよい。ちょっと不安になって努力をして安全性を確認し、高めるほうが良い。 自分の身は自分で守る。自己責任の原理で、自分の判断を信じて動く。
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●これらの指摘を聞きながら、私が考えたこと
戦争準備体制がこれほど着実に行われ、イラクに「自衛隊という軍隊」が実際に派遣され、憲法改悪が目の前に突きつけられても、なぜ人々が自民党を選び続けるのか? なぜ、政治を変えようと動かないのか? 私はず~っと不思議だったのです。
でも、正常性バイアスの説明を聞きながら、「ああ、平和ボケとは正常性バイアスのことだったんだ」と納得しました。 さて、正常性バイアスを打ち破る有効な決め手はあるのでしょうか?
●今日は「敗戦記念日」です。戦争の決着は1944年、1年前にはついていたと言われています。最後の1年間に、310万人中の200万人の人々が、負け戦の中で命を落としたといいます。なぜ、原爆が落とされるまで、誰も戦争終結を言い出さなかったのか? これぞまさに正常性バイアスのなせる業か?と思います。
誰も負けたらどうなるのか分からなかったから、考えただけで極端に不安になった。だから負けることを、考えなかった。日本人はまさに同調性バイアス、感染性バイアスも強い国民です。ご用心、ご用心。

